具合悪そうに話す彼女と擦り切れたミサンガ
会社員だったころ、まったく辞職する機会がこなかった。
絶対辞職したかったという訳ではなかったから。
もう余裕がなかったのかもしれない。
なぜか、その日は、熱意を込めて辞めると言った。
そんな日に限り、入社当時から若干まじめだと印象を抱いていたKさんが、気さくに話しかけてきてくれた。
会話の途中で、私の本心をふくむ事態を知らないKさんが「今の仕事、しんどいよね。君はしばらくやれると思うよ。」と言ってきた。
悲しくて胸が苦しくなった。
私は、その日の帰りに、教育係に辞めることを撤回してもらった。
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★★